10月21日、台風が迫る悪天候の中でしたが、ふうや内観研修所にて内観友の会が開催されました。

 進行役は所長の橋本俊之と臨床心理士の村井久晃さんです。

 最初に参加者同士の自己紹介を簡単に行って場をほぐしました。

 それから村井さんより内観の解説を行いました。「内観」という言葉の意味や成立、内観を作られた吉本伊信先生の歴史から始まり、内観の現状と対象、動機、特徴、そして集中内観の紹介が行われました。

 ここでは特に、外観と内観の違いについての説明が興味深かったです。外観とは自分の視点で外の世界を見ることであり、一方で内観とは自分と周囲の人間(母、父)を中心に、外の世界を上から見る視点(鳥観)で見つめることです。

 それから、内観により「自分を見つめる」ことの意味を考えて行きました。

 内観とは「恩を知ること」だと言われています。村井さんによると、恩とは因と心から構成されており、自分の因(原因)を事実に沿って心で探すことが、恩を知ることであり、それによって自分の原因(起源)を知れば知るほど感謝が湧いてくると言います。

 「あなたが原因なのよ!」と他人から言われると否定したくなるし、嫌な気持ちになります。でも、実は因というのは自分の短所だけではなく、もっと広く大きく深い意味があり、因を心で知ることで、今よりもとても豊かな温かい気持ちになれるのではないでしょうか。

 解説が終わったら、内観実習に入りやすいように「ぐるぐるアート」というグループワークを行いました。配布されたぐるぐる円の用紙の中心から、思い付く限りの人に対して「ありがとう」を書いていきます。私も参加しましたが、どんどん芋づる式で人物の名前が出て来て温かい気持ちになりました。

 そして1時間、それぞれの内観研修室の屏風に籠り、各3回、母親に対する自分について小学校から中学校まで調べてもらいました。最後に振り返りと質疑応答を行いました。参加者の方にはとても喜んでいただき、いい時間を過ごせていただいたのかなと感じました。

 本当にありがとうございました。次回は12月中旬の土曜日午後に開催予定です。

【進行役の村井さんからのコメント】

 最初に、感謝の言葉を伝えさせてください。来ていただいた参加者の皆様、ありがとうございます。友の会という貴重な場を設えてくださった橋本所長、ありがとうございます。

 友の会、記念すべき第一回目です。「内観って何?」「聞いたこともない」そのようなコメントをよく耳にしました。「集中内観を体験してもその後継続することが難しい」という話も聞きます。そのような話を聞いたことがきっかけで、内観をもっと多くの人に知ってもらいたい、内観をされた方がその後内観に関われる場を作ろう、そのような気持が起こり、友の会ができました。

 内観の解説をしているときも「〇〇ってどういうことですか?」という質問や、最後のディスカッションでも「○○はどうして起こるのですか?」などの質問をいただきました。質問があったということは、それだけ内観への興味が高いということだと受け取れます。特に嬉しかったのは、実際のワークを通して、肌で感じたこと、気持ちの動き、振り返って考えたことを皆で共有できたこと。なぜ共有できたかと感じたのは、参加者みんなで「あー!」という体験ができたからです。これは新たな気づきがあったり、今まで漠然としてわからなかったことがわかった時に起こる反応です。進行役である私も、皆さんに教えていただき、気付くことが多くありました。本当に貴重な時間をありがとうございました。