内観 - 真我を悟る東洋の智慧 -

 

インドの聖典『バカヴァッド・ギーター』では馬車の御者/理智(ブッディー)が紹介されています。御者は知性の働きであり、十頭の馬(運動器官・感覚器官)を暴走させないように自己制御する非常に重要な役割です。『般若心経』の中にも「ボウジイーソワカ(正式には『ブッディー・スワハー』)」と発音されておりまして、「知性の働き(ブッディー)に自分の全てを捧げる(スワハ―)」という意味で用いられています。

現代社会の我々は物が豊かな時代を迎えて、コンビニやファミレスなど便利な物に囲まれて生活しています。そのため、各種感覚、運動器官である十頭の馬は常に周囲の豊富な物、例えばお酒やタバコとつながろう(依存)として暴走しています。しかし、お酒やタバコ自体がこちらにやってくるわけではありません。それに手を出しているのはこちらであり、我々自身の中に認知間違いしているものがあるのです。それが御者/理智でありまして、各種感覚、運動器官の暴走を制御できず、御者自体が認知間違いを起こしています。一方で、本質であり不変なものである真我は必ず我々の中にありまして、その声を常に発動させています。ということは御者の認知間違いを修正し、制御することが出来れば、その時点で悟りが開かれるわけです。(自己制御=自己の悟り)。

内観とは、この御者/理智の認知間違いを見つめ、制御させることで、真我を悟る方法なのです。

真我を悟る東洋の智慧のサムネール画像 人間が不幸になる条件として「被害者意識」「自分中心」「強い依存」の三つがあると言われています。長い人生を生きていると少なからず持ってしまう条件ですが、これは過去の出来事に対する主観的な認知が歪んでいる(認知間違い)結果、生じてしまう可能性があります。そのために内観では過去の記憶の認知を客観視して、より事実に近づけることにより認知間違いを修正していくのです。具体的には、内観の三項目である「してもらったこと(Give)」「して返したこと(Take)」「ご迷惑をおかけしたこと(Because)」の観点により、身近な母、父に対する自分について、幼少期から現在まで順番に調べていきます。

客観視する三条件

 

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