内観体験記
私はこの一週間、初めて内観研修をしました。自分のことを調べていくうちに、自分がいかに自分勝手で、両親をはじめとする多くの方々にお世話になって生きてきたのかということがわかりました。私は内観を体験する以前は、自分は人のためにつくしていると思っていました。でも、調べてみるとお世話になっていることや迷惑をかけたことはたくさん出てくるのですが、自分がその人に対して何か、して返したことがあるかというと、ほとんどありませんでした。あったとしても、ほんのささいなことです。例えば、お礼を言ったとか気が向いたときに何かを手伝ったなどしか、ありませんでした。初めてそれがわかった時は、がっかりしました。そんなささいなことでも私は良いと思います。ささいなことでも、相手にして返したことなので、きっと相手にもその時の自分の気持ちが伝わっていれば、相手はうれしいと思うからです。
正直にいうと、最初は家族からすすめられて来たので、内観というものをしてそんなに人が変わるものなのかと疑っていましたが、実際に体験してみると、自分を変えたいと思うようにまでなりました。これは、昨日まとめたのですが、調べたことをもとにして自分という人間を言葉で表すと、自分勝手・自己中心的・負けず嫌い・プライドが高い・うぬぼれがすぎる…など、とてつもなく最低な人間であることが書いただけでわかりました。でも、家族をはじめとする周りの方々は、こんな私に文句もいわず、付き合ってきてくださったのだと思うと、本当にもうしわけない気持ちでいっぱいになりました。内観を通していろいろなことがわかりました。
私は今日、研修を終えて家へ帰らせていただくのですが、家に帰ってからもずっと心を広く持ち、明るく生きていきたいと思っています。そして母の日々の忙しさが身にしみてわかったのでお皿洗いをしたいと思います。そして、さぼってしまっていた勉強も、みんなのためにも、自分のためにも一生懸命にしたいと思います。何ごとにも、前向きで明るく、おおらかな人間になりたいです。自分がどれだけ幸せなのか思い知ったので、私はそれ以上に皆を幸せにできる人になろうと思います。
*内観体験記は、ご本人にホームページでの掲載をご了解いただき、ある程度年数が経ったものです。未成年の方には保護者にもご了解をいただいております。内容は匿名性を保てるようにプライベートな部分は修正させていただいておりますのでご了承下さい。