上司に勧められて

 母と父を内観する事でこれまで母や父が、自分にしてくれた事を当たり前として何をしてもらったか、までも自分の記憶の中では、してもらったとは認識していなかったことです。これまでの母、父に対する記憶のほとんどが、自分にとって嫌な叱られたりしたことのみであり、よくよく考えてみればそれも自分の事を想って叱ってくれたことでした。全く自分中心の勝手な都合の良い解釈しかせずに、母、父の想いを汲み取ろうとせず、気付かずにこれまで人生を過ごしていました。

 今回、この集中内観を行い、一つ一つ思い起こすことで自分の頭の中にくっきりとした映像で蘇ってきました。楽しかったこと、辛かったこと、嫌だったこと、たくさんあったけれども、これまでしてもらったこと、して返したこと、迷惑をかけたことに対して気付こうとしない自分でした。

 そんな自己中心の考えは、これまでの対人関係にも表われていました。人からされた自分にとって嫌なことや、自分が人に対して、してあげたことだけを記憶に残していました。あの時こうしてあげたのに何故叱られる、何故それに対してして返してくれないと、してもらったことに対して気付こうとせずに、その恩返しもせずに相手に対して求めてばかりいる自分がいます。

 これからは、目の前のことをしっかりと逃げずに見て、受け入れ、相手からのお世話になったこと、それに対してして返したこと、相手への迷惑をしっかりと認識し、自分の事だけを考えるのではなく、今自分が目の前の人に対して何が出来るかを考え、そしてすぐに行動することが一番の人間関係を向上させるコミュニケーションだと考え、日々実行していきます。

 そして今回の気付きを得ることが出来たのも、紹介してくれた上司や自分がいない間に業務をカバーしてくれる部下、家族を守ってくれている妻と息子、これまでお返しのしようのない沢山の愛情を注いでくれた母や父がいたからです。そして今回、その気付きを後押しして頂いたふうや内観研修所の橋本俊之所長に改めて感謝致します。

 皆様ありがとうございます。皆様のお陰で今の自分があります。


*内観体験記は、ご本人にホームページでの掲載をご了解いただき、ある程度年数が経ったものです。未成年の方には保護者にもご了解をいただいております。内容は匿名性を保てるようにプライベートな部分は修正させていただいておりますのでご了承下さい。